シャルドネ100%
【2020年ビンテージ】
冬と春の気温が例年の2~4 月より3.7度高い
極度に乾燥した夏
8月6~13 日に2度の熱波を伴う猛暑
収量40~55hl/ha
8月末に収穫開始
極めて暑く乾燥した年でした。ブドウ樹とテロワールはこの異常な気候条件に耐え忍びましたが、ブドウの成長サイクルは非常に短く、かなり早い収穫となりました。ピノ・ノワールの結実は上手く進みましたが、収量は熱波の影響を強く受けました。植物の生育と天候のバランスが維持できなくなった場合、天候と戦う必要はなく、単純に植物を適応させるのです。収穫時の異例の分析結果にもかかわらず、醸造後のワインが素晴らしいバランスと美しい強さを持っていることに気づきました。
確かな醸造学の知識のおかげで、また残念なことに、私たちは気候がもたらす欠点をセラーで補うことができます。しかし、それは本当にテロワールのワインと言えるでしょうか?このようなヴィンテージの後に灌漑制度を巡る話を聞くと、人間は自分のテロワールに適応する方法をまだ理解していないのだと自問自答します。自然はよくできていて多くの過ちを許してくれますが、甘えてはいけません。